ごあいさつ
論文抄読のまとめ 2024〜 (歯科関連の方へ)
上顎前歯部における単冠インプラントの切端位置変化の長期的予後
原題 :Long-Term Assessment(5-to 19-Year Follow-up) of the Incisal-Level Changes in Single Implants Placed in the Anterior Maxilla : An Observational Clinical Study
筆者 :lloeia Pontes Domingues, Juliana Campos Hasse Fernandes, Gustavo Vicentis Oliveria Fernandes, Julio Cesar Joly
掲載紙: JOMI VOL40 issue1 P33-40
PURPOSE
成人上顎切歯インプラント治療患者における隣在切歯との切端位置の比較を経時的に評価すること
MATERIALS AND METHODS
・上顎切歯インプラント(隣在歯は天然歯)
・19歳以上で5年以上経過
・パラファンクションとブラキシズム患者を除外
・年齢で4グループ(20-30歳・31-40歳・41-50歳・50歳以上)に分類
・経過期間により3グループに分類(5-9年・9-14年・14年以上)
・写真にてインプラントと隣在天然歯の切端位置を比較(0.4-0.7mmを0.5mm
0,8-1.2mmを1.0mmと記載)
・3人の研究者がそれぞれ測定し、不一致の場合には協議
RESULTS & DISCUSSION
・56本(♂21 ♀35)のインプラント
・23-63歳(平均40.79 ± 12.25歳)
・平均10.7 ± 3.37 年
・全てのインプラント周囲粘膜は健康でイ生存率は100%
・年齢別の4グループ間に有意差はなし
・性別による有意差なし
・処置後の経過時間に比例して変化量が
増える傾向が認められた
CONCLUSION
・全体で19.6%に切端位置の不一致が認められた
・年齢・性別による有意差は認められなかったが、経過期間が長くなると切端の不一致が認められやすい傾向があった