ごあいさつ

論文抄読のまとめ 2024〜 (歯科関連の方へ)

2026-08-13 11:23:00

インプラント歯科における公開情報源としてのAIチャットボットの正確性と信頼性

原題 :Accuracy and Reliability of Artificial Intelligence Chatbots as PUBlic Information Sources in Implant Dentistry

筆者 :Filiz Yagci, Ravza Eraslan, Haydar Albayrak, Funda Ipekten

掲載紙:JOMI Vol41 No2 P254-262

PURPOSE

歯科インプラントにおける重要な質問におけるAIチャットボットの正確性、完全性、理解度、信頼性を評価すること

 

MATERIALS AND METHODS

・コンサル中に患者から頻繁にされる20の質問

ChatGPT , Gemini, Copilot AI chatbot, 

12日間隔で3回別々に質問

3段階のリッカート尺度(0不正確 1不完全または部分的に正しい  2 正しい)と 2点精度評価(正解 不正解)を筆者らがそれぞれ評価

・補綴医が考えた質問に加えてチャットボットに歯科インプラントに関するよくある質問5つとその回答を作成させた

 

RESULTS & DISCUSSION

3段階のリッカート尺度(40点満点)における合計スコアはChatGPT 28.78±4.06 Gemini 30.89±4.08 Copilot AI chatot 29.11±3.22で有意差なし

 

 

2点精度評価においても有意差なし

Geminiの平均単語数(344.65語)は他二つの合計(140192.85語)よりも多かった

 

CONCLUSION

 

・3種類のAIチャットボットの正確性はほぼ同等で許容可能なものであった

2026-06-11 22:48:00

歯槽頂アプローチによる上顎洞挙上術後のレントゲン的変化

原題 :Radiographicchangesinthemaxillarysinusfollowing

closedsinusaugmentation

筆者 JaretO.SimonsenMichaelP.MillsBrianL.MealeyLeaElHachem1

HassemGehaKerriFont CharlesA.Powell1

掲載紙: JP VOL97 issue2 P198-206

 

PURPOSE

歯槽頂アプローチによる上顎洞挙上術後のレントゲン的変化の正確性を3DCBCT)及び2D(PA)で比較し、補填材料の吸収についても術直後と6ヶ月後で比較すること

 

MATERIALS AND METHODS

・サンアントニオ歯科大学で2022年から2024年までの期間にインプラント埋入時に歯槽頂アプローチによるサイナスリフト術を受けた患者による前向き研究

・既存骨5mm以上

HbA1c7以下

・低線量のCBCTにて撮影された画像にて術前計画を作成

・インプラント埋入時にFDBAを用いた歯槽頂サイナスリフト術

・オペ後にパノラマレントゲンおよびCBCT撮影

・パノラマにて1.RBH  2.IPL  3.AGH 4.ESBG 5.EMAの5項目を測定

CBCT にて1.RBH  2.IPL  3.AGH  4.ESBG  5.EMA  6.SA  7.上顎洞形態

8.GCW  9.SMT9項目を測定

 

RESULTS & DISCUSSION

22名(1210

・平均年齢62.2歳(26-84

・既存骨>5mm

・小臼歯4本 大臼歯18

16本が>10mm 6本が8mm

6か月後の2D評価でAGH55.9%減少、ESBG29.6%減少、EMA8.4%減少

・3DではAGH60.4%ESBG32.6%EMA12.2%の減少

2D3Dの測定の一致度は統計的に有意差なし(p=0.2168

70%の患者において2Dでは見つからない中央及び側方の補填材の吸収を認めた

 

CONCLUSION

・2Dも十分正確であるが、3Dはより詳細である

・6ヶ月後には術前と比較し有意な骨吸収を認めるが、2Dは3Dと比較し変化量が小さく現れる

2026-01-08 11:19:00

歯科用インプラントロボティックサージェリーの正確性:システマチックレビューとメタアナリシス

原題 :In Vivo Accuracy of Autonomous Dental Implant Robotic Surgery: Systematic Review and Meta-analysis 

筆者 :Alessandro Pozzi, DDS, PhD1,2,34/Paolo Carosi, DDS, MSc, PhD',5/Claudia Lorenzi, DDS, PhD1.5/ James Chow, DDS®/Hom-Lay Wang, DDS, MS, PhD /German O. Gallucci, DMD, PhD3

掲載紙: JOMI VOL40 issue6 P683-690PURPOSE

インプラント治療におけるロボティック

サージェリーの埋入精度を分析すること

 

MATERIALS AND METHODS

P:歯科用インプラント治療を受けた患者

 I:ロボティックサージェリー、特に自立型ロボットを用いた埋入(ADIR

C:ソフトウェアによる術前計画

 O:埋入位置の精度

 SRCT 前向き研究 後ろ向き研究

ケースシリーズ(ケースレポートは除外)

MEDLINE, PubMed, Embace, コクランライブラリーから発表年に関わらず抽出

・選択基準

 英語で書かれた少なくとも10名以上の患者における、ADIRを用いて埋入されたインプラントの埋入深度と角度の精度評価である論文

2名の研究者が独立して選択し、意見の不一致は合意するまで協議

 →最終的に6文献を採択

・計画と埋入後のプラットフォーム中心の3次元的ずれ、根尖部の3次元的ずれ、角度のずれをアウトカム

 

RESULTS & DISCUSSION

・メタ分析の結果、プラットフォーム中心

のずれは0.60mm、根尖部は0.63mm、角度は1.242°で、s-CAIS( 1.23mm, 1.46mm, 3.42°)d-CAIS( 1.07mm, 1.27mm, 3.43°)と比較して良好

 

CONCLUSION

・本研究の限りにおいてはADIRは部分欠損、全部欠損症例のいずれにおいても埋入深度・角度に関してs-CAIS, d-CAIS よりも有意に正確であった

 

TOPIC OF CONCERN

s-CAIS : サージカルガイドを用いる方法

d-CAIS : ガイドは用いずハンドピースの動きを追跡支援し修正

r-CAIS2 A D I Rロボットが自律的にハンドピースを制御し、術者は監視

2026-01-08 11:17:00

グラフトレスの解決法としてショートインプラントを用いることについてのエビデンス

原題 :Evidence Supports the Use of Short Implants as a Graftless Solution

筆者 :Michael S Block

掲載紙 JOMI Vol40 issue5 P547-554

PURPOSE

ショートインプラント(単冠・連結冠)において使用する際の情報を提供すること

 

MATERIALS AND METHODS

・少なくとも1年以上経過(19902023発行)した論文をPubMedにて検索

 

・6つの臨床的質問を設定し、上図のクライテリアを満たす50文献から1人の研究者が答えをナラティブに要約した

・ショートインプラントの定義は >8mm 

 

RESULTS & DISCUSSION

1ショートインプラントを用いた際の全体的な成功は何か?

・システマチックレビューにおいてショートインプラントの生存率は単冠・連結冠ともにロングインプラントと同等であった(1586193本:観察期間は多様:生存率は9298%)

4841本のインプラントを用いた後ろ向き研究にて喫煙とショートインプラントが早期脱離のリスクとなることが記されている

3460本のインプラント(平均39ヶ月の荷重期間)を用いた研究ではショートロングともに100%の生存率であった

・インプラント周囲炎はショートインプラントの失敗の74%に認められ、喫煙と歯周病の既往はリスクを増大するが、部位に関しては有意差を認めなかった。

 

2クラウン・インプラント比はショートインプラントの周囲骨レベルに関連するか?

3本の後ろ向き研究において(クラウンインプラント比が平均2.0 :0.9-3.2)単冠・連結冠ともに関連を認めなかった。

 

3ショートインプラントを連結することは成功に関係があるか?

・ショートインプラントを連結した際の生存率は87.6-98.9%で、周囲粘膜炎は22.5%、インプラント周囲炎は7.2%であった。

95209本の連結冠インプラントに対しての調査においての5年生存率は6mm96.0%11mm98.9%であった。

 

4ショートインプラントの単冠補綴に長期予後はあるか?

・単冠のショートインプラントにおけるシステマチックレビューでは、生存率は95%37.9%に出血、22.45%にインプラント周囲炎、11.29%に感染が認められた。

5年の前向き研究では、単冠のショートインプラントは成功率86.7%10mmインプラントでは96.7%であった。

5上顎洞挙上術を併用するロングインプラント治療以上にショートインプラントを用いることは有用か?

・包括的な論文がないため限定的ではあるがショーインプラントの方が合併症は少なく、生存率のリスクレシオは1.02であった。

6骨増成が必要な部位にショートインプラントを用いる際の成功率は?

・4骨増生の失敗歴のある35名の患者に

4mmのショートインプラントの連結冠治療を行なった調査では、平均41ヶ月の予後において98%の生存率で、軟組織の評価も含めた荷重後の生物学的5年成功率は86.4%であった。

・ショートインプラントの生存率は84%、骨造成を伴うロングインプラントが96%との報告があり、ショートインプラントが遜色なく使用できるとされているが、これは早期脱離を除いたデータである。

 

CONCLUSION

ショートインプラントの連結冠治療はロングインプラントと比較し遜色がないが、単冠は失敗率が高く、その理由は周囲粘膜の炎症によるインテグレーションの喪失と考えられる。

2025-11-11 15:28:00

9種類のインプラント表面粗さと濡れ性及び酸素と炭素による汚染との関係

原題 :Relationship Between Roughness and Wettability of Nine Types of Implant Surface Oxygen and Carbon : In Vitro Evaluation

筆者 :Dougles Sampaio, Gustavo Batista Grolli Klein, Sheila Cavalca Cortelli, 

Jorge Luiz Rosa, Giovani Souza Vieria, Rogerio de Lima Romeiro

掲載紙:JOMI VOi40 issue4 P439-448

PURPOSE

9種類のインプラントの表面粗さと親水性の相互関係を評価すること。また酸素及び炭素による汚染条件に関しても調査すること

 

MATERIALS AND METHODS

・機械研磨(MI

酸化チタンブラスト処理(TOI

酸化チタンブラスト・酸エッチング

TOAEI

 ジルコニアブラスト・酸エッチング

ZAED

リン酸カルシウムコート(CPD

  実験素材(XD

  2種類のエッチング・ハイドロキシアパタイトコーティング(DAEHAS

 2種類のエッチング(DAES

  未加工AMP

の9種類の表面生状を持つ板状検体を作成(AMP以外はグレード4、AMPはグレー    

ド5のチタンにて作成)

・表面粗さの分析は光学的表面形状分析装置を用いて分析(5標本)

・親水性の分析は表面液滴法を各検体3箇所で行い分析(4標本)

 

RESULTS & DISCUSSION

表面粗さは粗い順に

AMP  TOI  DAES  CPD  MI  ZAED  XD  DAEHAS  TOAEI

有意差がなかった組み合わせは太字

親水性は高い順に

CPD  ZAED  XD  MI  TOAEI  TOI  DAEHAS  DAES  AMP

有意差がなかった組み合わせは太字

表面粗さと親水性については、ZAED  DAES  MI に正の相関を認め、他は相関なし

CPD  DAEHAS  AMP  TOIにおいて行った炭素及び酸素による汚染については表面粗さ親水性ともに相関を認めず

 

CONCLUSION

表面粗さと親水性については、ZAED  DAES  MI において正の相関を認めた

炭素及び酸素による汚染と表面粗さ親水性には相関を認めなかった

 

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