ごあいさつ

論文抄読のまとめ 2024〜 (歯科関連の方へ)

2025-07-14 21:47:00

インプラント破折に影響を与える要因分析

原題 :Clinical Outcomes of Dental Implant Fractures: A case Series and Analysis of Influencing Factors

筆者 : Zhen Li, Yun Yang, Meng Yang, Xin Tong

掲載紙: JOMI VOL40 issue2 P250-256

 

PURPOSE

フィクスチャー破折を観察し、影響を与える因子を分析すること

 

MATERIALS AND METHODS

2007年から2019年に南京大学病院にてインプラント治療を受けた19名(15 4 22-70歳)21本の破折インプラントについて調査した

調査基準

18歳以上 

10年以内にインプラント治療を受け、最近1ヶ月以内に破折が起こった患者

・他に歯科疾患を有しない

・良好な咬合

・骨量・骨密度ともにインプラント治療に十分である患者

 

RESULTS & DISCUSSION

13人が臼歯部での破折、6人が前歯部での破折

12本がStraumann 5本がBego

  3本がLifecore  1本がAnthology

・8本が上顎前歯部 3本が上顎臼歯部

 10本が下顎臼歯部

11本が単冠(3本が前歯部8本が臼歯部) 

 9本が連冠かブリッジ

4本が前歯部5本が臼歯部)

CONCLUSION

・インプラントの破折を減少させるにはインプラントデザイン・適切な半径・上顎における合理的な補綴設計が有効である

 

TOPIC OF CONCERN

・治療方針が特殊?

・部位・補綴設計・他条件全てが多様であるにも関わらず、N数が限られるため特殊な状況が多い

・本研究による結果と結論が乖離

 

少なくとも得られると考える内容

フィクスチャーの破折は悪臭癖や過大な咬合力に起因せず、補綴設計によっては、考えているよりもおこり得るものかもしれない