ごあいさつ

論文抄読のまとめ 2024〜 (歯科関連の方へ)

2025-11-11 15:28:00

9種類のインプラント表面粗さと濡れ性及び酸素と炭素による汚染との関係

原題 :Relationship Between Roughness and Wettability of Nine Types of Implant Surface Oxygen and Carbon : In Vitro Evaluation

筆者 :Dougles Sampaio, Gustavo Batista Grolli Klein, Sheila Cavalca Cortelli, 

Jorge Luiz Rosa, Giovani Souza Vieria, Rogerio de Lima Romeiro

掲載紙:JOMI VOi40 issue4 P439-448

PURPOSE

9種類のインプラントの表面粗さと親水性の相互関係を評価すること。また酸素及び炭素による汚染条件に関しても調査すること

 

MATERIALS AND METHODS

・機械研磨(MI

酸化チタンブラスト処理(TOI

酸化チタンブラスト・酸エッチング

TOAEI

 ジルコニアブラスト・酸エッチング

ZAED

リン酸カルシウムコート(CPD

  実験素材(XD

  2種類のエッチング・ハイドロキシアパタイトコーティング(DAEHAS

 2種類のエッチング(DAES

  未加工AMP

の9種類の表面生状を持つ板状検体を作成(AMP以外はグレード4、AMPはグレー    

ド5のチタンにて作成)

・表面粗さの分析は光学的表面形状分析装置を用いて分析(5標本)

・親水性の分析は表面液滴法を各検体3箇所で行い分析(4標本)

 

RESULTS & DISCUSSION

表面粗さは粗い順に

AMP  TOI  DAES  CPD  MI  ZAED  XD  DAEHAS  TOAEI

有意差がなかった組み合わせは太字

親水性は高い順に

CPD  ZAED  XD  MI  TOAEI  TOI  DAEHAS  DAES  AMP

有意差がなかった組み合わせは太字

表面粗さと親水性については、ZAED  DAES  MI に正の相関を認め、他は相関なし

CPD  DAEHAS  AMP  TOIにおいて行った炭素及び酸素による汚染については表面粗さ親水性ともに相関を認めず

 

CONCLUSION

表面粗さと親水性については、ZAED  DAES  MI において正の相関を認めた

炭素及び酸素による汚染と表面粗さ親水性には相関を認めなかった